「自治」が共和主義の基本であることから、地方自
治こそがその政策の目玉となる。明治以来の中央集権
的官僚国家体制を根本的に転換することこそ、二十一
世紀の日本の最大の課題である。現在の橋本内閣の
行政改革がほとんど失敗である理由は、この地方分権
の哲学が欠落しているために、単なる機構いじりに終始
しているからである。中央集権官僚統制国家体制は、
発展途上国型の体制でありしばしば指摘されているよう
に、明治時代や戦後復興期には効果を発揮したが、
世界のトップクラスの先進国となった現在において、
その制度疲労が露呈されている。もはや一部の偏差
値エリートが日本という成熟国を引っ張っていくような
ことは不可能である。
新しい日本の骨格は以下のとうりである。 |
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