政治の焦点

政治の焦点(第16話)

統一地方選挙を終えて


京都市会議員として二回目の選挙に大勝利させて頂いたことを、皆様に心より厚く感謝御礼申し上げます。4年前の初当選の時よりも順位はひとつ上って3位となりました。今回は投票率が大幅に下がったうえに、前回よりも候補者が一人多い7人となったため大変な激戦となりましたが、その中で私は得票率が上昇し、得票数もほとんど前回並みを維持することができたことは、かなり健闘したと言えるでしょう。

公明党は、京都はもちろん全国的にも議席数・得票数ともに大躍進を致しました。これは国・地方いずれにおいても生活与党としての実績と政策が評価されたものと考えます。今回の選挙では、私は地方分権時代の課題と政策について、かなり具体的に語りこんだことが良かったと判断しています。

残念なことに日本共産党が、「イラク戦争に賛成し、医療費3割負担を押し付ける公明党に厳しい審判を」等の卑劣で、問題すり替えの異常な悪宣伝を繰り返しましたが、国民の多くが公明党の真実と正義を見極めて頂いたことを大変嬉しく思っています。反対に日本共産党は、京都でも全国でも前回より議席数も得票数も激減するという、厳しい審判が下されたことはご承知のとおりです。これは共産党独特の、物事の一面だけをあげつらい歪曲して独善的に他党を批判するやり方や、選挙目当てのいつもの無責任でその場しのぎの公約、また他党の実績横取りの「ハイエナ的体質」(石原慎太郎東京都知事の発言)が見抜かれ、もはや信頼を失っているからであると思います。これほど国民を愚弄することはありません。国民は共産党が考えているよりはるかに賢い存在です。

私に対しても、「共産党系列の京都民医連中央病院の事件」を指摘した私の演説の一部を取り上げ名誉毀損で告訴するという、ほとんど選挙妨害的なことまでされました。公共の利害に関わる事件について、しかも真実を語ることが名誉毀損になるはずがありません。

さて、京都共産党発祥の地、上京の現職府会議員を50年ぶりに落としたことは相当の打撃になったようです。4月27日付のしんぶん赤旗は、敗北の原因は公明党の反共攻撃のせいだとうそぶいています。まず負けた責任を他人に転嫁するという精神構造がどうかしています。共産党の力が足りなかったから負けたのです。戦略や政策が間違っていたから敗北したのです。自らの非を認めずに他人に責任をなすりつけるから、ますます世の中からそっぽを向かれるのです。対して当選した田中たくじ氏は並々ならぬ努力をしたから勝ったのです。人間的にも立派な人物であり、実績も政策も素晴らしいから一万票以上の得票が獲得できたのだと思います。

21世紀は地方の時代、私は京都から日本を変えるとの気概で、これからも市民の幸福のために正々堂々と戦っていく決意ですので、なにとぞよろしくお願い申し上げます。


つづく

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