【2012/11/16公明新聞】水脹れ予算見直し 衆院本会議

賛成討論を行う竹内氏=15日

【写真】賛成討論を行う竹内氏=15日

 2012年度予算の執行に必要な赤字国債の発行を認める特例公債法案の修正案が15日、衆院本会議で民主、自民、公明などの賛成多数で可決された。

 採決に先立つ賛成討論で公明党の竹内譲氏は「水膨れの歳出構造になっている予算の見直しは不可欠」とし、修正案に予算の減額補正が盛り込まれたことを評価。

 また、15年度までの赤字国債発行を認めた点に触れ、「国民生活の混乱を招くことなく、予算との一体処理を行うための一つの方法」と指摘した。一方、赤字国債発行に対する国会のチェックが弱まる事態に懸念を示し、現在の財政健全化目標の実現に万全を期すため、「中長期の財政健全化計画を立案し、速やかに法制化を行い、国会に提出することが不可欠」と訴えた。

 その後、修正案は参院財政金融委員会でも可決された。採決前の質疑で公明党の竹谷とし子さんは、今年度予算の見直しに向けた政府の具体的な取り組みをただすとともに、「財政規律を緩めて特例公債の発行を野放図に認めることがないように財政運営を行うことを求めたい」と強調した。

 このほか、同日には(1)物価下落時に据え置いた年金給付額を本来の水準に引き下げる国民年金法等改正案の修正案(2)低所得の年金受給者を対象に最大月5000円を支給する年金生活者支援給付金法案―も衆院本会議、参院厚生労働委員会で民主、自民、公明などの賛成多数で可決された。








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