公明党は、国民の「生命・生存・生活を最大限に尊重する」立場から政治の優先順位を考えていく政党である。その観点から次期衆議院選の重要テーマについて考察する。
まず、来年度からの「道路特定財源の一般財源化」が閣議決定された。この財源をどう有効に使っていくかが、国民生活上の重要課題になる。私は、年金財源、長寿医療制度、障害者自立支援、介護、環境などの財源としても検討すべきであると考える。また、揮発油税などの国税を思い切って地方税として地方に渡してしまうことも、地方分権の観点から必要不可欠であると思う。それによって、無駄な道路を省き、真に必要な道路を建設していくことができるであろう。
 
次に、我々の生命を維持していく上で大事な問題は、食糧の確保である。現在世界では、中国・インドをはじめとして人口急増・経済発展などから食糧危機が迫っていると指摘されている。しかも地球温暖化問題がこれに拍車をかけている。すなわち、温暖化による干ばつなど異常気象が世界の各地で頻発したこと、また、米国がガソリンの代わりにトウモロコシを原料とする「バイオエタノール」の導入を推進していることである。その結果、日本でも最近小麦・とうもろこしなどが値上げされたところだ。今後大豆もその危険性があると言われている。 |