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![]() 今もって日本共産党は、「議会によらない革命」を肯定し、革命の「平和移行必然論」を否定し、「非平和的移行」(武装流血状態)があることを認めています。日本共産党は次のように言っています。すなわち「平和的とはただおとなしくということではありません。また議会を通じてだけ、いわゆる『議会の道』ではありません。わたしたちは議会を革命的に利用しながら、労働者階級をはじめとする全人民の壮大、激烈なたたかいをすすめていくのです。」(下司順吉氏「前衛」67年1月臨時増刊号)。 あるいはまた、「たとえ平和革命が実現するとしても、そのことはただちに『合憲的』あるいは『合法的革命』を意味するわけではない。平和革命=合憲革命=合法革命とみるのは、権力の問題を不当にせまいワクのなかに押し込め、革命そのものを身動きできないものにしてしまう修正主義者の態度である」(日本共産党中央委員会出版部発行「憲法問題と日本共産党」)とも述べています。このように日本共産党は暴力革命路線を明確には否定していないのです。 ![]() 井上氏の著書「革新的保守市政宣言」を読めばわかりますが、重箱の隅をつつくような批判ばかりであり、揚げ足取りに終始していることは明らかです。彼のビジョンらしきものは京都の特徴をいくつかあげているだけであり、具体性に欠けています。
![]() 共産党の経済政策は、京都市の税金を京都市民にばらまいて、京都市の中だけでお金を循環させようというもので、他府県や外国との取引や貿易によって京都市を豊かにしていくという発想が欠落しています。これでは江戸時代の自給自足・鎖国体制と同じであり、京都市の発展はありえません。京都市の中だけで、経済行為が行われているのではありません。現実には京都市の企業は、大企業から伝統産業まで他府県や外国に活路を開いており、京都市民の需要だけでは京都の企業はもっと倒産し、失業が増大してしまいます。 ![]() なぜ京都市民の暮らしが苦しいのか。それはかつて隆盛を誇った繊維産業が需要の低迷により衰退する一方で、それに代る機械産業などが十分に成長していないからです。繊維関係企業などの倒産による失業者の受け皿がないことが問題なのです。ですから、京都市に新産業をいかに育てるか、誘致するかこそが、京都市経済の構造問題であるのですが、共産党には新産業政策はどこにも見当たりません。また、これからの京都市に大事なことは、業種にこだわらず、中小企業の技術革新をいかにすすめるかであり、桝本市長の方が「ベンチャー目利き委員会」などはるかに優れた政策を実行しています。 ![]() 古今東西の歴史をひもといてみると、例えば日本の江戸時代、財政改革で有名な上杉鷹山でも大型公共事業を行っています。結局地域が発展するためには、用水や道路、橋、地下鉄また治山・治水事業などの社会基盤の整備が不可欠なのです。戦後の京都市の場合はむしろこれらの社会基盤の整備、すなわち公共事業が共産府政のために遅れていました。このことが京都市の発展を阻害してきたことは明らかです。 ![]() 共産党は京都市が2000億円の負担をし、景観を破壊すると言っていますが、これはデタラメであり、実際は京都市の負担は90億円にすぎず、しかも地下道路です
![]() 平成12年の京都市財政はこのままの歳出でいくと、約1000億円の歳入不足になる見込みです。にもかかわらず、共産党の要求はあれもこれもしろというもので、抜本的な行財政改革の提案は何もありません。大型公共事業をやめればお金がでてくるような言い方をしていますが、すでに指摘したように、高速道路で税金を使うのは90億円に過ぎず、京都迎賓館にいたっては国の事業であり、京都市の負担はほとんどゼロに近いのです。 ![]() 平成10年度の国民健康保険事業はなんと47億円の赤字です。しかもこれは約100億円もの一般会計からの援助をしての数字です。ですから国や京都市の支援が無ければ、国保そのものが成り立たないのです。共産党の主張がいかに国民を騙す無謀な手口であるかが明らかです。 ![]() ![]() 誰が見ても改革が必要な市バス事業です。平成10年度の市バス事業の累積赤字は50億円です。これにさらに補助金を出して、経営改革を止めさせようというのが、共産党の逆立ち政治です。結局この赤字のつけを負わされるのは市民です。 ![]() 共産党は京都市の高金利債を低金利債に切り換え、金利負担を軽くすると言っていますが、これこそ市場経済を理解できない間抜けな主張です。京都市の債券を買っている市民も多くいるわけです。その方々には京都市は一定の利息を約束しているのです。にもかかわらずそれを一方的に引き下げるというようなことができるわけがありません。共産党は市民のわずかな楽しみも、党利党略で奪ってしまうひどい政党ではないでしょうか。 |