【2014/1/12公明新聞】中小企業の進出支援を州首相に要望 党訪印団

【写真】チャヴァン州首相(中央右)と会談する山口代表(同左)と竹内(左端)、岡本(右端) 両氏=11日 ムンバイ

【写真】チャヴァン州首相(中央右)と会談する山口代表(同左)と竹内(左端)、岡本(右端) 両氏=11日 ムンバイ


 公明党訪印団(団長=山口那津男代表)は11日午前(日本時間同日午後)、ムンバイでマハーラーシュトラ州のプリトヴィラジ・チャヴァン首相と会談した。竹内譲、岡本三成両国際局次長(ともに衆院議員)が同席した。

 席上、山口代表は「近年、(日印両国の)パートナーシップを深め、デリー・ムンバイ間の産業大動脈構想の中心都市として、日本企業が数多く立地し、日本人の居住者も増えている発展ぶりを喜ばしく思う。今後も協力していきたい」と強調した。

 チャヴァン州首相は、経済成長と環境保護を両立させるには、自動車のエネルギー効率化が重要と指摘。「日本からのハイブリッド車や、その技術の輸入に加え、日印企業の共同研究開発を検討してほしい」と要望した。

 加えて、製造、IT(情報技術)などの分野について、日本から同州への投資促進を「全面的に支援したい」と力説した。

 また、山口代表は「日本企業のインド進出には資金的な支援が必要」として「インド州政府のみならず、中央政府も含めてバックアップをお願いしたい」と訴えた。

 一方、党訪印団は10日午前(日本時間同日午後)、バンガロールでカルナタカ州のシッダラマイア首相と会談。山口代表は「日本企業の(インド)進出は始まったばかり」とした上で、さらなる企業進出を促すため「スピーディーな行政手続きに努力を」と要望。特に、日本の中小企業は「行政手続きに十分に対応できない」として、「中小企業がここで仕事ができるよう手続きを簡単に、分かりやすくしてほしい」と力説した。

 シッダラマイア州首相は、チェンナイ・バンガロール間の産業回廊構想など全てのプロジェクトに対し、「早いペースで手続きを終えるようにしたい」との考えを表明した。

 さらに、山口代表はインドでの地下鉄や上下水道など「インフラ整備が日本とインドの製造業を支える源になる」と強調した。


○理科大学院教授と懇談

【写真】バララム教授(左から3人目)と懇談する山口代表ら=10日 バンガロール

【写真】バララム教授(左から3人目)と懇談する山口代表ら=10日 バンガロール


 公明党の山口那津男代表を団長とする党訪印団は10日午前(日本時間同日午後)、バンガロールにあるインド理科大学院のバララム教授と懇談した。

 同大学院はインドで最高峰の科学系大学院大学。インド国内から優秀な学生が集まり、入学試験の倍率は50倍にも上るという。

 懇談の中で山口代表は、「学術面での(日印)共同研究は人を育て、社会を発展させる源になる。教育交流を進めなくてはならない」と主張した。

 また、太陽光などを活用した再生可能エネルギーが普及すれば、「低コストで持続的なエネルギー調達ができるようになる」とし、「こうした研究は地球の未来にとって重要な意義を持つ」との考えを表明。これに対し、バララム教授は「インドでは低コストエネルギーへのニーズ(要望)が強い。ほかの国の研究所と協力が可能であれば(共同研究を)やっていきたい」と前向きな姿勢を示した。


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