【2012/3/15公明新聞】「運用報告を疑わず」AIJ問題

参考人に質問する竹内氏=14日 衆院財金委

【写真】参考人に質問する竹内氏=14日 衆院財金委

 衆院財務金融委員会は14日、AIJ投資顧問による企業年金消失問題で参考人質疑を行い、公明党から竹内譲氏が質問に立った。

 竹内氏はAIJに企業年金の運用を委託している全国卸商業団地厚生年金基金の神戸厚常務理事に対し、リーマンショック後も高利回りをうたっていた運用報告に疑問を抱かなかったのかと質問。神戸理事は「信託銀行が資産管理を行っていたことであり、報告の数字を全く疑っていなかった」と答えた。

 また竹内氏は、今回の問題を受けて投資顧問会社に今後、運用利回りの開示を義務付けることも検討されていると指摘。

 これに対し日本証券投資顧問業協会の岩間陽一郎会長は、守秘義務を理由に開示は困難だとの見解を示した。

 一方、財金委が参考人として出席を求めたAIJの浅川和彦社長が欠席したことに対し竹内氏は、「今回の問題は国民の不安をかき立てた。誠意を持って国民に対し説明すべきだ」と訴えた。







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