【2012/3/2ロイター】成長基盤支援の資金供給、引き続き適切な運営を

 【ロイター 3月2日(金)16時4分配信】
成長基盤支援の資金供給、引き続き適切な運営を=日銀副総裁

 日本銀行の西村清彦副総裁は2日午後の衆議院財務金融委員会で、日銀が現在行っている成長基盤強化を支援するための資金供給について、成長力を強化することが重要との認識に基づき、引き続き適切に運営していきたいと語った。

 竹内譲委員(公明)の質問に答えた。

 西村日銀副総裁は、成長基盤支援資金供給について、本則での貸付枠3兆円に加えて、ABL(動産・債権担保融資)を対象に5000億円の枠を設定していると説明。この枠については「実際の供給残高こそまだ約900億円にとどまっているが、金融機関の取り組みを促す上で成果をあげてきていると考えている」と評価した。

 その上で、成長基盤資金供給の期間を延長し、枠を増やしてはどうかとの質問に「日本経済全体の成長力を引き上げる取り組みが必要という意識は、大手だけでなく地域金融機関も含めて浸透してきた。ABLは新しい仕組みであり、根付けば大きな発展の糧になる。こういうもとで、日銀は成長力強化は極めて重要との認識で、引き続き成長基盤支援供給の適切な運営をやっていきたい」と語った。







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