拉致被害者の再調査の実行と被害者の帰国を=衆院拉致特委=

3日の衆院拉致問題特別委員会で公明党の竹内譲氏は、金賢姫元工作員の訪日の成果と費用について、政府の見解を求めた。

【写真】拉致問題解決への政府の政治姿勢を追及する竹内氏=3日

 今回の成果について中井洽拉致問題担当大臣は、@ご家族が田口八重子さん、横田めぐみさんが元気でいるという確証を持ったことA国内の拉致問題の関心が高まったことB日本と韓国が一体になって取り組む姿勢を世界に発信できたこと――の3つをあげるとともに、北朝鮮のスポークスマンが、日本の新聞社、テレビ局の質問に対し、23年目に北朝鮮が初めて金賢姫氏の存在を認めたことも大きな効果だと述べた。

 また中井大臣は、往復のチャータージェット機やチャーターヘリコプターによる東京上空遊覧、鳩山前首相の軽井沢の別荘への移動などに掛った多額の費用について「できたら公表ということは御寛容いただきたい」とした上で、衆院国土交通委員会の委員長と理事の協議の結果、要請があれば、費用のトータルぐらいは委員会に提出すると約束した。

 また竹内氏は、拉致被害者の再調査の実行と被害者の帰国に向けた北朝鮮への強い働き掛けを政府に求めたが、西村外務大臣政務官は、「ボールは北朝鮮側にあるというふうに私たちは認識している」と答弁。竹内氏は、「ボールが向こう(北朝鮮)にあるのであれば、総理大臣や外務大臣が先頭を切って、どんどん要求すべき」だと述べ、民主党政権の拉致問題解決に対する政治姿勢を厳しく追及した。

以上

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