京都論 

「オムロン京都太陽株式会社」を視察
   〜障害者就労・雇用の最先端モデル工場


さる10 月17日、公明党京都府本部の「京都改革プロジェクトチーム」 ( 座長 竹内 讓副代表 )11 名は、立石義雄オムロン株式会社会長のご紹介で「オムロン京都太陽株式会社」を視察致しました。同社は重度身体障害者の社会復帰のための専門工場として、1972 年にオムロン株式会社と社会福祉法人「太陽の家」が共同出資して設立され、障害者の社会復帰に大きく貢献してきました。

 

"" 併設する「太陽の家」の授産施設・福祉工場と一体的運営がなされており、障害者129名、健常者60名の計189名で構成 (2007 年 4 月 ) 。北村社長は同社の使命は、第一に「たとえ障害があっても、残された機能を活用し、足りないところは自動化技術でキメ細かく補完、高い品質レベルの製品を安定して供給すること」。第二に「培ってきた知見・ノウハウを保有・整備し、見学や講演活動を通じて広く障害者の雇用機会の創出に貢献すること」であると述べています。

"" 私は、「企業は社会の公器である」という同社の基本理念に感銘すると同時に、障害者の就労と雇用の場としては、他に比類の無い最高に配慮された最先端のモデル工場であると思いました。また、障害者の方々が英知の光る真剣な眼差しで仕事に取り組み、苦心の中にもさわやかな表情をされていることがとても印象に残り、経営者の「人間性尊重の理念」が反映されていることを感じた次第です。さらに、障害者自立支援法に対するいくつかの問題点のご指摘も大変参考になりました。同法の抜本改正ならびにこれからの障害者政策に活かしていきたいと考えています。

 

"" オムロン株式会社の障害者雇用率は2.43%(2007年4月) となっており、法律で義務付けられている1.8%を上回っています。京都府本部ではマニフェストで「障害者雇用の推進」を掲げており、同社の事例を参考にさらに努力していく決意です。なお、同社のホームページは 、 http://www.kyoto-taiyo.omron.co.jp